藤原惺窩 林羅山

岩波書店の思想体系シリーズです。藤原惺窩と林羅山の哲学書です。 やや研究者向けで漢文交じりの思想書になります。 江戸時代研究者や朱子学研究者や日本史研究者や歴史ファンや歴女の方にお勧めです。 重さに誤差がなければ通常通りネコポスで発送します。 少々の汚れと痛みがあり恐縮です。悪しからず願います。 藤原惺窩は江戸時代に活躍した思想家です。 林羅山はその弟子になります。 二人とも朱子学者でした。朱子学は南宋の朱熹が創った儒学の一派です。 というより儒教のパワーアップ版です。 江戸幕府で活躍したのは林羅山でした。 惺窩は当時高名な儒学者でしたが江戸幕府に仕えるのを潔しとしませんでした。 徳川幕府の開祖たる徳川家康に招かれていたのにです。 代わりに弟子の林羅山を推薦しました。 なので時代の林羅山は表舞台に立つことになります。 他説もありますが家康が豊臣秀頼に難癖をつけた方広寺の釣り鐘問題には林羅山が関わっていたと言われています。 国家安康　君臣豊楽、の文字をこのように難癖付けしました。 家康を分断する文字で豊臣を君として楽しむ、との訓読です。 前者も後者の訓読もこのような読み方は漢文の初心者でもしません。 だからといって漢文の読み方がめちゃくちゃとも感じられずうまいこじつけです。 このように林羅山の一家は幕府の思想的御用的存在になりました。 朱子学が幕府の御用学問で徳川家康が思想的バックボーンを望んでいたからです。 平和な世の中になったので朱子学を登用しました。 しかし家康の思惑と違った方向に江戸幕府は向かっていきます。 藤原惺窩や林羅山を知る一冊になります。 お買い上げくださると幸いです。